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たからもの

2児の男の子の育児や夫婦再構築の記録

不倫の被害者は誰か


育児日記メインですが今日は毛色を変えて。

今年は年明け早々から芸能人の不倫が次々とスクープされてますがわが家も一度夫の不倫で離婚の危機を迎えたことが。

不倫相手は夫の学生時代からの友人。
わが家にも遊びに訪れ私たちの子どもと変わらぬ年の子を持つシングルマザーでした。
不倫を知った瞬間、鈍器で頭を殴られた気分。食事は喉を通らず眠れず、それでも仕事は休めず帰宅後子どもの世話も勿論休めず。耳鳴り、嘔吐の毎日。いっそ夫と不倫相手を殺して自分も死のうかとよぎることもありました。

一度は離婚を視野に入れ別居。
話し合いの末夫婦再構築の道を選択し今の生活があります。


あなたは不倫

容認派ですか?否定派ですか?

私は不倫、浮気など言語道断、完全否定派。

私の育った家庭は不倫によって壊れ母も壊れ私も壊れました。

不倫の末、離婚した両親
母子家庭となり母には新たな彼が。
思春期に母の女の顔を目の当たりにした私は男女の関係を嫌悪し徐々に気持ちのバランスが保てなくなりました。

そのバランスを夫の存在のおかげで取り戻し結婚、出産。
産後一年夫の不倫が発覚。一度取り戻した自分がまたも崩れ落ちました。


親の不倫に巻き込まれた子ども時代
自身も不倫される経験を経たうえでも

浮気、不倫をする人間の考えが
理解出来ないし、したくもない。


結婚し子どもを持つ家庭で起こる
不倫の1番の被害者は子どもです。

先日、友人から夫に不倫されたと相談を受けました。友人にも子どもがいます。

友人は一旦再構築の選択をしました。
しかし、しばらくしてやはり再構築は難しく離婚すると連絡がきました。

相談を受けていくうちに違和感を感じる。
友人は慰謝料はこうしたいなどの話はするが離婚後の子どもの事を一切話さない。

「子どもはどうするの?」
自分が不倫され離婚に踏み切ろうとしたとき第一に考えたのが親権。
何が何でも譲れない子どものことだ。
むしろ子どもの事しか考えられなかった。離れる事など考えもしなかった。

私の問いに返ってきた友人の言葉に、絶句した。
「子どもは旦那に任せるよ」

あまりにアッサリと話す友人に衝撃を受けた。
話しを聞くと友人にも新たな相手がいるという。

離婚の話し合いを進めているとはいえまだ既婚者。別居すらしていない状態で。

W不倫状態だという。

確かに夫の不倫で精神をすり減らし誰かに寄りかかりたくなる気持ちはわかる。
弱っている時に優しくしてくれた相手に縋り付きたくなる事は人間誰しもあることだろう。

だが、父親が他所の女に溺れ家庭に見向きもしない状態で母親までも他所の男に溺れてしまえば、言うまでもなくまだ幼く事情もわからない無力な子どもは大人の事情で振り回されるだろう。

友人には友人の考えがあるだろう。いくら相談を受けていたとはいえ所詮他所の家庭だ。私には見えない夫婦関係がそこにはあっただろう。
W不倫と聞いても話を聞くだけで否定も肯定もしなかった。

「子どもはまだ小さいから何もわからない。だから大丈夫」

その言葉に呆れ果ててしまった。

何が大丈夫なのか。
あまりにも身勝手ではないか。

確かにまだ小さく周りの大人の事情など理解出来ない子どもかもしれない。
だが幼いからこそ、両親揃って子どもから目を逸らしてどうするのか。

自分を大切にするのは悪いことではない。だが親になった以上自分を犠牲にしてでも寄り添うべきは子どもである。

大人は自身を取り巻く環境をなんとでも出来るだろう。
子どもはどうか?親の不倫、離婚によって生じる環境の変化に抗う術を持っていない。

子どもは親の所有物ではないし、別の人格を持つ1人の人間であることを幼少期1番身近で守ってくれる大人である親が自分可愛さにそれを忘れてしまってはあまりにも子どもが不憫だ。

それは今はまだ幼く事情のわからぬ子どもであっても、成長過程で少なからず影響を受けるだろう。
私自身がそんな子ども時代を過ごし、今も自身の生い立ち、存在の不安定さに苦しんでいる。

私も夫の不倫を知った後、自分も不倫してやろうか、裏切られるこの苦しみを夫にも味あわせてやりたいと思った。

不倫という行為がどれだけ相手を、周りを苦しめる行為なのかその重さを身をもって感じてみればいい。
なぜ私だけが痛い思いをしなければいけないのかと。

そこで私が踏み止まれたのは、やはり子どもの存在だ。
不倫をされたからと自分も同じことをすれば確かにすっきりするだろう。
気持ちもいくらか楽になるかもしれない。

何よりも大切なのが自分自身であるならそれでいいのだろう。
自分が楽になるため不倫をしてしまったのなら私は子どもに顔向け出来ない。
きっとそんな自分を汚く感じて、子どもに触れることも躊躇うだろう。

なにより今は幼いわが子が成長過程でその現実を知ることがあったなら、それは子どもの人生を狂わせかねない。
私の様に男女の関係に嫌悪感を抱き、結婚に抵抗を持つかもしれない。

親が不倫した子どもの気持ちを私は身を以て知っている。
自分可愛さに同じ思いをわが子にさせるのかと思うと、楽になることは考えられなかった。

今、離婚せず夫婦再構築を選択し生活する中でもふとした時、夫の不倫、あの頃の自分が蘇り苦しくなる。
夫を責め立てたくなることも夢に見ることもある。

再構築を選択した以上、きっとこの先大袈裟ではなく死ぬまで付きまとうのだと思う。

夫の不倫によって私はあの日1度死んだのだと思う。
物理的にでなくとも、不倫は相手を殺す行為だ。

今、不倫をしている人はいま一度考えてほしい。子どもを持つ人は尚更。

不倫をすれば、一時的にでも家庭という現実から逃げられるだろう。
その先にあるものを想像していますか?

不倫によって相手の心を殺してまで、いい思いをしたいですか?
不倫は配偶者だけでなく子どもの心も殺します。子どもの人生までも狂わす権利がありますか?

長々と書いてしまいました、読んでいただきありがとうございます。